澤乃井『復古酒 元禄』
ノムリエTです。
先月末の小菅釣行帰りに奥多摩の澤乃井で買った
『復古酒元禄』を飲みました。
こちらが澤乃井の元禄
(実は澤乃井自体はそんなに好きなお酒ではないのです)
復古酒元禄は澤乃井が創業した江戸時代元禄期に造っていたお酒を古文書を元に再現した日本酒です。
日本酒は雑味を取り除くために米を削って中心部心白部分を使うのですが江戸時代の精米技術だと現在の様に精米歩合30%なんてのは到底無理で酒米でも1割程度を削る精米歩合90%位だったとのことです。
(澤乃井の人にそう説明を受けました)
そんなわけで江戸時代の日本酒は雑味の多いお酒だったようです。
(吟醸酒が出来たのは昭和以降です)
買うときに澤乃井の人から
「好き嫌いの別れるお酒ですよ」と言われていたのである意味興味津々なわけです。
首かけにはこんな文章が
(中々挑戦的な文面ですね)
うまいかまずいかは自分で判断しろとのことなんで(笑)先ずは飲んでみましょう。
注いでみると色からして普通の日本酒とは違います。
薄い琥珀色してますね。
(古酒みたいな感じです)
飲んでみると一般的な日本酒より甘味があって味醂の様な味わいです。
いわゆる清酒とは違ってスッキリはしていません。
(淡麗辛口とは真逆のお酒です)
雑味と言えば雑味なのでしょうが旨味が強いとも言える飲み口でノムリエT的には好きな味わいです。
ラベルの通り優しくないお酒かも(笑)
(麹米は精米歩合高いのね)
けして感動が有るような絶品というお酒ではないけどこれは有りなのではないでしょうか?
それに江戸時代はこういうお酒を飲んでいたんだなと思うと楽しい気分にもなれますしね。
ちなみにロックや水割りでも美味しく飲めました。
ロックもいけます。
(江戸時代も氷室から出した氷でロックで飲んだのでしょうか?)
元の味が濃いので加水しても美味しく飲めるし水割りだと少しスッキリとして日本酒のように(?)なります。
江戸時代のころは金魚酒なんて言われる位水で薄めたお酒を売っていたようですがこの当時のお酒は濃い味わいだったので水割りしても美味しく飲めたのかもしれません。
澤乃井の元禄はうまいかまずいかだとT的にはうまいお酒でした。
今度軍鶏鍋と一緒に飲んで鬼平気分になろうと思うノムリエTです。
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